2014年 04月 27日
火を使ってワヤン上演しました |
先日、名古屋の徳林寺というお寺でバリ島とジャワ島のワヤンを一緒に上演するというイベントがあり、ジャワチームで参加させて頂きました。バリ島とジャワ島両方のワヤンが同時に見られるという試みも素晴らしい(日本で初めてじゃないかな?)のですが、何よりも興奮したのは電球ではなく椰子油ランプを使ったこと!
日時:2014年4月27日(日)
場所:徳林寺(名古屋市天白区)
出演:人形遣い・語り(バリ)=梅田英春
ガムラン演奏(バリ)=サンディア・ムルティ
人形遣い・語り(ジャワ)=ローフィット・イブラヒム
ガムラン演奏(ジャワ)=ハナジョス+コンチョ2
バリ島では今でも伝統的なワヤンでは椰子油ランプを必ず使うそうなのですが、ジャワのワヤンでは最近はほぼ電球を使います。少なくとも留学中私は一度も体験する機会がなかったので、火は初体験。
電球に較べていろいろ面倒なことや思うようにいかないことも多いのですが、本物の火から生まれる影はゆらゆらと息をしているみたいでとても神秘的でした。今よりもずっと夜の闇が濃かった時代、ジャワの人もバリの人も火に神聖な力を感じ、影絵の世界を通じて精霊や鬼などの存在をもっとリアルに体感していたのかもなーと思いました。
バリのワヤンの幕とジャワのワヤンの幕が並びます。
準備しながら「バリではー」「ジャワではー」などと言い合うのも楽しかったです。
ジャワのワヤンは、良くも悪くも娯楽的な面が発展していて、人形も大きくダランの人形さばきも派手です。最近では、ダランや演奏者がよく見えるように、観客は影側ではなく人形側から観る方が主流。幕の前に派手なメイクと衣装の女声歌手(シンデン)がずらっと並ぶ光景も一般的です。ガムランもどんどん大所帯になり、有名ダランの公演なら20人以上の演奏者がいます。
一方、バリでは儀礼としての役割が重要で、聖水を作るためにワヤンは上演されるのだそうです。観客は影の方からしか観ない。基本的に演奏者が観客から見られることはないのだそうです。そして今でも必ず電球でなく火を使う。
こちらのランプは島根のガムラングループ主催のSさんの持ち物だそうです。
ジャワではもう売ってないんだそうです。
梅田英春さんがバリのワヤンのダラン(人形遣い)。語りでぐいぐい盛り上げます。主要な登場人物の語る地の底から響いてくるようなカウィ語を、従者の人形が時々冗談もいいながら日本語に翻訳してくれます。
サンディア・ムルティの皆さんをはじめ、関係者のみなさまどうもありがとうございました!楽しいだけでなくとても刺激的な経験をすることができました。
日時:2014年4月27日(日)
場所:徳林寺(名古屋市天白区)
出演:人形遣い・語り(バリ)=梅田英春
ガムラン演奏(バリ)=サンディア・ムルティ
人形遣い・語り(ジャワ)=ローフィット・イブラヒム
ガムラン演奏(ジャワ)=ハナジョス+コンチョ2
バリ島では今でも伝統的なワヤンでは椰子油ランプを必ず使うそうなのですが、ジャワのワヤンでは最近はほぼ電球を使います。少なくとも留学中私は一度も体験する機会がなかったので、火は初体験。
電球に較べていろいろ面倒なことや思うようにいかないことも多いのですが、本物の火から生まれる影はゆらゆらと息をしているみたいでとても神秘的でした。今よりもずっと夜の闇が濃かった時代、ジャワの人もバリの人も火に神聖な力を感じ、影絵の世界を通じて精霊や鬼などの存在をもっとリアルに体感していたのかもなーと思いました。
バリのワヤンの幕とジャワのワヤンの幕が並びます。
準備しながら「バリではー」「ジャワではー」などと言い合うのも楽しかったです。
ジャワのワヤンは、良くも悪くも娯楽的な面が発展していて、人形も大きくダランの人形さばきも派手です。最近では、ダランや演奏者がよく見えるように、観客は影側ではなく人形側から観る方が主流。幕の前に派手なメイクと衣装の女声歌手(シンデン)がずらっと並ぶ光景も一般的です。ガムランもどんどん大所帯になり、有名ダランの公演なら20人以上の演奏者がいます。
一方、バリでは儀礼としての役割が重要で、聖水を作るためにワヤンは上演されるのだそうです。観客は影の方からしか観ない。基本的に演奏者が観客から見られることはないのだそうです。そして今でも必ず電球でなく火を使う。
こちらのランプは島根のガムラングループ主催のSさんの持ち物だそうです。
ジャワではもう売ってないんだそうです。
梅田英春さんがバリのワヤンのダラン(人形遣い)。語りでぐいぐい盛り上げます。主要な登場人物の語る地の底から響いてくるようなカウィ語を、従者の人形が時々冗談もいいながら日本語に翻訳してくれます。
サンディア・ムルティの皆さんをはじめ、関係者のみなさまどうもありがとうございました!楽しいだけでなくとても刺激的な経験をすることができました。
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by yuriyuruyuru
| 2014-04-27 21:17
| ガムラン・ワヤン